はじめに
「英語力を伸ばしたいけど、勉強はしたくない」
「英語の本を読み始めても、すぐに途中で挫折してしまう」
「英語読書を習慣にしたいけど、何か続けるきっかけが欲しい」
「共通の英語の本について誰かと話したい」
英語の本を一人で読もうとして、何度もくじけそうになったことはありませんか?途中でやめてしまった本、開いたままのページ、積読になったペーパーバック。このような悩みを抱えていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。
また、ある程度、英語読書が習慣として定着している方も、せっかくなら誰かと読んだ本の内容について話し合いたいと思うことがあるのではないでしょうか。
英語読書会は、そのような人たちに、ぴったりです。
英語力が足りない?話すのが不安?そんな心配こそが、むしろ、英語読書会に参加するべき理由になります。
英語読書に向き合う人は、多かれ少なかれ、あなたと同じように感じているのです。英語読書をしている人同士で話をすると、皆同じような喜びや悩みを有しています。そうした感情を共有できる人たちと一緒に、一冊の本を読んでみませんか?
そうすれば、圧倒的に楽しい読書を体験することができます。読書が圧倒的に楽しければ、当然、英語読書がどんどん進み、英語力なんてすぐに向上します。
ただ、英語読書会に参加すると、僕のように、英語読書が楽しくなりすぎて、英語力がどうでもよくなっていくという弊害があるかもしれませんが…
複数人で読むことにより「楽しさ」が爆発的に増大する
英語での読書に特化した読書会を始めると、英語読書の楽しさが異次元のものとなります。
僕自身、もともと相当に日本語読書が好きな人間であり、読書は本来、一人でするもので、本との一対一の世界に浸る格別な幸福感は重々承知しています。
しかし、同じ本を愛好する複数人と、同じ本について語り合いながら読み進める楽しさは、想像をはるかに超えるものがあり、これにより、読書にリズムとモチベーション、そして何よりも圧倒的な「楽しさ」が加わることになります。
僕のやり方
僕は、英語読書について誰かと感動を共有したすぎて、今現在、2つの読書会を主催させてもらっています。
2025年5月現在で進行中の読書会は次の2つです。
①1Q84 by Hrukimurakami, translated by Jay Rubin and Philip Gabriel の読書会
②The Tale of Genji translated by Dennis Washburn の読書会
僕が主催して読書会をするようになったのは、2024年12月頃のことで、これまで、Harry Potter and the Prisoner of Azkaban、Never Let Me Go by Kazuo Ishiguro の読書会をやってきました。
最初にハリー・ポッターを選択したのは、単純に、人気で、読んでいる人が多いのではないかと思ったからです。
読書会には、社会人として仕事に英語を使っており、英語力向上を目指している専門職の方々や、英語学部で英語を学び、文学を楽しみたいと思っている学生さんにご参加いただき、とても楽しかったのです。
複数の読書好きで特定の本を読み進めると、ものすごく深く読むことができます。そうすると、もっと骨太の作品を読みたい!となってきて、カズオ・イシグロを選択した訳です。
これがとんでもなく、楽しかった。
いずれ、Never Let Me Go 読書会の様子なども紹介できたらと考えています。
その上で、現在、1Q84とThe Tale of Genji です。いずれも40万語クラスの長大な物語ですが、読書会の課題図書にしたことにより、どんどん読み進めることができてしまっていてちょっと怖いです。
いずれも、原作が日本語の作品なのですが、日本語オリジナル作品の英語訳を選択したのには理由があります。この点については、いずれ、英語読書をすることの意味について別記事で紹介できればと考えています。
読書会が効果的な理由
僕は、これまでの英語読書会の経験をふまえ、読書会を通じて英語の本を読むのは、極めて効果的だと感じているのですが、その理由には大きく次のようなものがあります。
①理解が圧倒的に深まる
同じ文章でも、各人各様の見方があって、他者の視点を知ることで、圧倒的に理解が深まります。光をあてる角度が違うとこんなにも見方が違うのかと驚くとともに、立体的に理解できるようになると思います。
②継続できる
他の人と一緒に読むと、途中で投げ出さずに読み続けられます。他の人のためという気持ちで読むと、自分一人の読書より圧倒的に継続できるようになります。
③語彙力アップ
読書会の議論の中で注目された英単語は、1発で記憶に定着します。覚えたい表現や単語があるのであれば、読書会の会話の中で発言する際に指摘して使ってしまえばいいのです。
④自信がつく
読書会で特定の英語の本について話すことで、自然と英語を話すことができる、意外と自分もできる、自分も捨てたものではないなと感じることができるようになり、英語を話す自信がつきます。
そのほか、細かいメリットはたくさんあると思いますが、何より、とんでもなく「楽しい」ので、ぜひ皆様も英語読書会をやってみてはいかがでしょうか。
英語読書会のやり方
英語読書会のやり方といっても、各人、各グループが好きやればいいとしか言いようがないのですが、僕の思う重要なポイントは次の通りです。
とにかく重要なのは、「読書は自由である」ということです。
本来、ある本、ある文章をどう読み、それをどう解釈するかは完全に各読者の自由であり、他人がどうこういう筋合いのものではありません。本の作者であってさえ、作品として作者の手を離れた以上、その本をどう読むかについて読者を制約することは許されないのです。
したがって、読書会をやるに際しても、各参加者の各自の独自の読み方は各人の自由として絶対的に尊重する。これが最も重要なポイントです。
その上で、各人の自由な読み方によりもたらされる自分にない新たな視点がとても新鮮で楽しいものになるのです。
また、英語読書会である以上、英語力向上を目指している方も参加するでしょう。その際、どのような英語であっても歓迎する。カタコトだろうがルー語だろうが、文法的に間違いだらけの英語だろうがなんでもいいという雰囲気を作ることが重要と考えています。
技術的なこととしては、オンラインのビデオ通話によって読書会を実施することがおすすめで、これにより、遠方、なんなら海外からも読書会に参加できるようになります。
Zoomの有料プランが使えるのであれば、Zoomを利用するのがおすすめで、僕はZoomで読書会を主催していますが、無料であればGoogleMeetなどがいいのではないでしょうか。
議題を事前に決めておくと、スムーズに議論が進みます。
また、議論の記録を残しておくと次回以降のより発展的な議論の活性化につながりますし、のちに読み返して、読み物として面白いです。
僕の場合はGoogleドキュメントをメンバーで共有して資料を用意しています。
まあ、ただ、これは「できれば」ということで、何はともあれ、同じ本についてまずは語り合ってみることが何より重要かなと思います。
まとめ
もちろん、読書は一人でするのが普通ですし、一人でする読書のすばらしさは今更説明する必要もないでしょう。
しかし、複数人の異なる視点から、同じ英語の本を一緒に読む体験には、異次元の楽しさがあります。
全く異なる世界にやってきたような感覚です。
一度やってみれば、その圧倒的な楽しさに気がつくはずです。
英語読書会をやってみたいのに、なかなか、人を集められないという方は、このブログの問い合わせから僕に、直接ご連絡ください。
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