(AIで生成したイメージ画像を使用しています。)
――ミステリー・サスペンス英語多読で日々の生活に彩を
英語多読で一番大事なのは「面白さ」
英語とフランス語の読書が大好き、ヒデです。
僕とコウキ君によるクミコ女史へのインタビューをもとに、彼女がこれまで読んできた作品の中から、特におすすめのミステリー・サスペンス洋書を紹介していきます。
ネタバレは一切なし。英語多読の素材として「本当に読める・続く・楽しい」作品かどうかにフォーカスしてお届けします。
英語多読において最も重要なのは面白さであることは、いまさら、あえていうまでもありません。クミコ女史がお薦めしてくれる洋書はどれも非常に興味深く、真に英語多読にふさわしい本といえると思います。
クミコ女史、聴き手である僕やコウキ君についての紹介はこちら。
今回取り上げるのは、
A Good Girl’s Guide to Murder by Holly Jackson
(邦題『自由研究には向かない殺人』)
ヤングアダルト・ミステリーとして世界的ヒットを記録した三部作の第1作です。
約10万語程度の作品であり、洋書としては標準的な分量ですが、英語多読の一冊としてミステリー好きにぜひお薦したい作品です。
なお、続く二作品はこちら。次回以降の記事で紹介します。
第2作 Good Girl, Bad Blood (邦題『優等生は探偵に向かない』)
第3作 As Good As Dead (邦題『卒業生には向かない真実』)
圧倒的に「面白い」から読み切れる
ヒデ:英語多読において最も重要なのは面白さですが、その点はいかがでしょうか。
クミコ:圧倒的に面白いです。
この作品はデビュー作ながらスマッシュヒットとなり、その後シリーズ化されています。もともと三部作として構想されていたというより、第1作の成功を受けて続編が生まれた印象です。
実際、第3作の献辞には「最後まで付き合ってくれてありがとう」というニュアンスがあり、読者との長い伴走関係を感じさせます。
ヒデ:クミコ女史がそこまでおっしゃるのであれば、英語多読の選書として間違いなさそうですね。では、この三部作をどのように読み進めていくべきでしょうか。
シリーズ構成:第1作から読むべき理由
シリーズは連続した物語ですか?それとも個別の作品であり、どれから読んでもよいのでしょうか。
クミコ:3部作はそれぞれ単体でもミステリーとして楽しめます。ただし、主人公ピップの背景や人間関係は第1作で丁寧に描かれるため、順番に読むのが圧倒的におすすめです。
そして率直に言って、第1作が最も完成度が高く、面白いと感じました。
ヒデ:なるほど、素直に第1作である、A Good Girl’s Guide to Murder から読むべきなのですね。
簡単にあらすじを教えてください。
あらすじ:18歳の少女が“過去の殺人事件”に挑む
クミコ:時は現代。舞台はイギリス。
主人公は18歳、高校3年生のピップ。ケンブリッジ大学への進学を控える優秀な女子生徒です。
彼女は卒業前の最終課題として、なんと過去に起きた殺人事件の再調査を選びます。
ヒデ:かなり尖ったテーマですね。
クミコ:ええ、かなり尖っています。教師に反対されてもなお、このテーマを貫こうとするところから物語が動き出します。
日本の学生であれば、このような自由研究はまずやらないし、まして、先生に反対されたらやらないのではないでしょうか。大学生であるコウキさん、いかがですか?
コウキ:一般的な学生ならやめるかもしれませんが、自分であればやります。自分は、先生から反対されることで逆に興味が湧いて来ます。少し変わった学生かもしれません。
ヒデ:ピップの「やると決めたらやる」という姿勢には強く共感しました。
少し危うく、しかし知的で、どこまでも真っ直ぐ。そんな彼女の視点で進むミステリーは、英語学習を忘れるほど引き込まれそうです。
日本との違い:イギリスの教育文化が見える
ヒデ:僕もどちらかというとコウキ君的な学生だったと思います。なので、主人公ピップの設定には共感を覚え、ぜひ頑張って殺人事件を調査してもらいたいと思いました。
ところで、邦題は『自由研究には向かない殺人』なのですが、この邦題は適切でしょうか。
クミコ:日本でいう夏休みの宿題としての「自由研究」とはだいぶイメージが違います。イギリスでは、9月から大学の新学期が始まるので、高校最後の課題であり、学校の成績に結びつくものではなく、本当に自分の興味のためにやっている課題というイメージです。
内申点などというものを気にしなくていい、イギリスの教育制度も背景にあると思います。
ヒデ:イギリスの教育制度が背景にあるのは大変興味深いです。そうすると「自由研究」というタイトルにより、幾分英語原書の雰囲気が歪められてしまっているきらいはありますね。
英語多読としての魅力
コウキ:英語の難易度や実用性はどうでしょうか。
クミコ:ヤングアダルトをターゲットにしているだけあって、難易度は高くありません。
現代を舞台にしているため、自然で実用的な英語表現が豊富です。特に会話表現は今の若者文化に即していて参考になります。今どきの若者が使う英語表現・単語の勉強になると思います。
さらに特徴的なのが、課題に取り組んでいることから
- レポート形式の文章
- メッセージや手紙の挿入
など、多様なテキスト形式が混ざる構造です。これにより、イギリスの教育現場のリアルな雰囲気を感じることができ、飽きずに読み進められます。
なお、私は、ペーパーバックで読んでいるのですが、行間が開いていて、目に優しく、読みやすい構成になっています。
読みやすさ:安心しておすすめできる理由
ヒデ:最近の海外ミステリーはグロテスクで過激な描写も多い印象ですが…。
クミコ:この作品は比較的穏やかです。
グロテスクな描写や過度な性表現は控えめで、10代の読者にも安心して薦められる内容です。
留学を考える人にも価値がある
コウキ:自分は海外への留学を考えているのですが、海外留学の参考になりますか?
クミコ:とてもなります。
主人公が高校生なので、イギリスのリアルな学生生活がよく描かれています。
例えば、
- ハウスパーティーの雰囲気
- 若者同士の人間関係
- ドラッグへの距離感
など、日本とは異なる文化的背景を自然に理解できます。
こんな人におすすめ
クミコ女史のお話をまとめると、
A Good Girl’s Guide to Murder by Holly Jackson は、こんな人におすすめです。
- ミステリー好きで英語多読にふさわしい「面白い」本を探している人
- 現代の若者の自然な英会話を学びたい人
- イギリスの教育制度に興味がある人
- 留学前に若者のイギリス文化に触れておきたい人
「面白いから読む、ワクワクするから自然と英語が身につく」
ヒデ:英語多読は本来こういう本を読むべきですよね。
ミステリー好きで英語多読を実践しており、この記事を読んで、A Good Girl’s Guide to Murder を少しでもおもしろそうだと思ったら、迷わず飛び込むべきですね。
コウキ:自分も Harry Potter and the Prisoner of Azkaban に飛び込んで、一気に英語多読の世界が広がっていきました。ミステリー好きな人にはぜひ飛び込んでもらいたい1冊ですね。
次回、クミコ女史の読書録2は、2026年5月下旬更新予定。乞うご期待。


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