(AIが生成したイメージ画像を使用しています。)
【この記事には、英語訳『1Q84』Book 1, Chapter 19までのネタバレを含みます。】
英語とフランス語の読書が大好き、ヒデです。
前回の記事では、Book 1前半における天吾の第一印象について検討しました。
そして、Chapter 9までを読んだ時点で、
『1Q84』の主人公は青豆と天吾、どちらだと思うか?
という質問をメンバーにぶつけたところ――

なんと結果は全員一致。
青豆。
そこで、今回は、その後の青豆について検討を進めます。
2025年6月に実施された、スタイリッシュ英語読書会・英語訳『1Q84』第2回。
検討対象となるのは、Book 1, Chapter 19まで。
今回からは、青豆視点の奇数章、天吾視点の偶数章、いずれも検討していきます。
『1Q84』を象徴する、あの夜空。
ここまで「なんとなく世界がおかしい」と感じていた青豆。
Chapter 15末尾で、彼女がふと夜空を見上げた瞬間――
その光景が読者にどのような印象を与えるのか。
さらにChapter 19末尾。
物語はもう一段、不気味な領域へ踏み込みます。
Little People。
天吾が書き直した『Air Chrysalis』に登場する、架空であるはずの概念。
別々に進んでいるように見えた二つの物語が、衝撃的な展開で接近し始めます。
『1Q84』の実態とは。
読書会メンバーの反応は。
まだ物語はBook 1。
話し合うのは、あくまで第一印象。
「正解」を求めるものではありません。
論理的な根拠も、まったく不要。
「なんとなく」でいい。
むしろ、僕は、メンバー各自が抱いたその直感こそを知りたい。
物語を読み進め、読み終えたとき、二つの衝撃的要素に対して抱いた印象がどう変化しているのか――。
というわけで、今回も、
読書は絶対的に自由である。
各自の第一印象を絶対的に尊重する。
この方針のもと、二つの決定的な要素について、徹底して語り合ってもらいました。
メンバーたちから提供される鋭い視点の数々によって、謎はますます深まっていきます。
(英語訳『1Q84』読書会第1回の記事はこちら。メンバー紹介もしています。)

ここまでのあらすじ――青豆の人間関係
Chapter 11では、青豆と老婦人 the dowager との関係が詳しく語られます。
そして青豆は、女性警察官のAyumiと出会います。
Chapter 13では、青豆の過去へ。
親友Tamakiとの思い出と、そのあまりにもつらい結末が明らかになります。
そしてChapter 15。
決定的な光景を、青豆自身の目がとらえます。
(スタイリッシュ英語読書会のコンセプトと初期メンバーの紹介はこちらを参照。)

(英語訳『1Q84』が英語多読初心者にとっていかにおすすめであるかはこちらの記事で詳しく説明しました。)

(Audibleの『1Q84』英語訳音源も非常におすすめです。)

Q9 夜空を見上げた青豆
Chapter 15 Aomame
FIRMLY, LIKE ATTACHING AN ANCHOR TO A BALLOON
Chapter 15では、Ayumiと友人になった青豆が、彼女を自室に一晩泊めることになります。
そして青豆は、亡くなった親友Tamakiに思いを馳せます。
そのときです。
Aomame leaned her head back and looked up at the sky for a time.
青豆が、夜空を見上げる。
ただ、それだけの動作です。
しかし、その先に描かれるものは、それまでの『1Q84』の景色を一変させます。
初めてこの場面を読んだとき、皆さんはどう感じたのでしょうか。
マイ:わくわくしました。ようやく世界が本格的に動き出した感じです。
マイ:
わくわくしました。
すごくユニークな世界観ですよね。
ここまでも「何かがおかしい」という感じはあったけれど、今回はもう、はっきりと目に見える。
「ようやく世界が本格的に動き出した」と思いました。
ヒデ:
マイさんは、不気味とか怖いというより、まず「面白い」という感想をもったのですね。
マイ:
そうですね。
ただ、私がすごく気になったのは、Tamakiに思いを馳せたタイミングで、この出来事が起きたことです。
The time she spent with Tamaki, the talking they did, and the touching…
そして、その直後から青豆は、いつも見ている夜空が何か違うと感じ始める。
以前、青豆の第一印象について話したときにも指摘したけれど、青豆は首都高速道路の非常階段を下りるときにも、Tamakiのことを思い出していましたよね。
ヒデ:
そうでした。
あのときも、Tamakiの記憶が青豆の中に浮かび上がっていました。
マイ:
そして今回、この決定的な場面でもTamakiがいる。
偶然なのかな?
私は、
Tamakiの記憶と世界の変化には、何か関係があるのではないか
と感じました。
ヒデ:
これは面白い指摘ですね。
青豆がTamakiを思い出す。
そして、世界の見え方が変わる。
それは「世界そのもの」が変化したのか。
それとも、青豆自身が変化したから、それまで見えなかったものが見えるようになったのか。
あるいは、その両方なのか。
まだ、この時点ではわかりません。
でもTamakiという存在が青豆の内面だけではなく、「世界」の変化と結びついている可能性は意識して読んでおきたいですね。
タク:そうきたか!――英文は簡単なのに、頭の中の映像が追いつかない。
タク:
驚きました。
「そうきたか!」
という感じです。
ヒデ:
いいリアクションですね(笑)。
タク:
だって、ここまでAomameとAyumiのやり取りがかなり淡々と続いていたじゃないですか。
それが突然、
There were …
ですよ。
とんでもない光景が目に入ってくる。
僕が面白いと思ったのは、英文そのものはものすごく読みやすいことです。
難しい単語をたくさん並べて「異世界ですよ」と説明するわけではない。
むしろ文章は淡々としている。
なのに、書かれている内容があまりにも異常だから、
英文を読むスピードに、頭の中で映像を作るスピードが追いつかない。
ヒデ:
これは英語で『1Q84』を読む面白さそのものかもしれませんね。
英語としてはスラスラ進む。
だからこそ、突然とんでもないものを見せられたとき、
「え?」
となって、一度戻って読み直す。
タク:
そうなんです。
「英語がわからないから読み直す」んじゃない。
「今、何が起きた?」
となって読み直すんです。
ヒデ:
そういう感覚こそ、英語多読で味わうべき最高の感覚ですよね。
コウキ:「二つ」の概念によりもたらされる、光と影の二項対立。
コウキ:
僕は、ここから文学的にも一気に面白くなったと感じました。
もちろんファンタジーとしても面白いです。
でも、それだけではない。
They were floating there side by side.
僕はこの side by side という状態がすごく気になりました。
ヒデ:
「二つのものが並んで存在している」こと自体に意味があると。
コウキ:
はい。
二つの対になる存在が出てきたことで、物語の中に二項対立的な構造がはっきり持ち込まれたように感じました。
たとえば、
光と影。
現実と虚構。
本物と偽物。
そういった「二つ」の対立する概念です。
ヒデ:
なるほど。
しかも『1Q84』では、すでに物語の構造自体が、
Aomame / Tengo
という二つの視点を交互に配置する形になっています。
コウキ:
そうなんですよ。
だから、この「二つ」がただの天文現象として終わるとは思えない。
それぞれが何を象徴しているのか。
なぜ二つなのか。
これから考えながら読むのが面白いと思いました。
ヒデ:
「二つ」というモチーフ。
これは覚えておきましょう。
青豆と天吾。
現実と物語。
そして、夜空に並ぶ――。
バラバラに見えるものが、少しずつ呼応し始めているような気がしてきました。
ヒナ:すごい方向に、すごい勢いで加速したと思いました。
ヒナ:
「すごい方向に、すごい勢いで加速したな」
と思いました。
それまでにもファンタジー感はありました。
でも、まだ「現実世界の中にちょっとだけ特殊な何かがある」というレベルだった。
それが、ここで完全に違う。
特に私は、
It had an unfamiliar shape. It was somewhat lopsided, and greenish, as though thinly covered with moss.
この描写がすごく気持ち悪かったです。
ヒデ:
「気持ち悪かった」というのは?
ヒナ:
すごく、モヤッとした気分になりました。
もう一つが、実際にどんな姿なのか、なかなか具体的に想像できない。
lopsided で、しかも苔が薄く覆っているようにgreenish 。
美しい幻想世界ではない。
なんとなく形が崩れていて、色も変で、得体のしれない、落ち着かない雰囲気があると思ったのです。
ヒデ:
ヒナさんは、ほかの3人に生じた感情と大きく異なる感情をいだいたのですね。
同じ英文を読んでこれだけ異なる感情が出てくる。
これこそ読書会の面白さです。
いずれにせよ、この場面が、非常に印象的で衝撃的な場面であり、『1Q84』を極めてユニークで面白い作品にしている場面であることは確かでしょう。
『Air Chrysalis』と青豆の夜空――二つの物語が接続し始める
ヒデ:
さて。
Chapter 15末尾で青豆が見た驚くべき光景。
この点について、さらに、皆さんの中で、何か印象に残っていることはあるでしょうか。
ヒナ:小松が天吾に書き直させたのは、まさに「そこ」だった。
ヒナ:
何と言っても、
Chapter 14 Tengo THINGS THAT MOST READERS HAVE NEVER SEEN BEFORE
のここです。
“There’s just one part—really, just one—that I’d like to have you redo if possible.”
物語を通じてみると、この特殊な状況自体は、読者もすでに認識していました。
天吾パートで語られていた、
『Air Chrysalis』です。
小松が天吾に書き直しを指示した箇所。
まさに、この部分なんですよね。
青豆が見た「現実」と、天吾が書き直している「物語」が似始めている。
ヒデ:
これは、何か関係があるのでしょうか。
ヒナ:
あるはずです。
天吾が『Air Chrysalis』のその部分を書き直した。
そして青豆が、眼前の世界でそれを見る。
天吾による書き直しと、青豆の目にした夜空には何らかの関係があるとしか考えられません。
ヒデ:
小説家天吾が書いたことによって、青豆の現実が変わったのか。
青豆の現実を、小説家天吾が書いているのか。
それとも――
ヒナ:
いったい何が現実なのか。
境界があやふやになっていく。
そう考え始めると、すごく怖い。
ヒデ:
前回の記事でコウキ君が取り上げた、小松の天吾に対する言葉も思い出します。
天吾は、
Fuka-Eri’s world と real world をつなぐ go-between
になる。
あの言葉はいったい何を示していたのでしょうか。
単なる比喩だったのでしょうか。
それとも――
この点については、まだ、何かを判断するには早すぎるように感じます。
コウキ:青豆は自分の目をどこまで信じられるのか。
コウキ:
自分は、
Chapter 17 Aomame WHETHER WE ARE HAPPY OR UNHAPPY
の冒頭部分です。
青豆は、自分が目にしたものについて考え続けています。
そして、自分の目にしているものが現実か否か疑い始めます。その表現がこれです。
Or is it really so different? Can I declare that with one hundred percent certainty?
ヒデ:
自分の認識そのものを疑っているということですね。
コウキ:
そうです。
しかも、そうであるならば、たとえば、図書館へ行って調べたらいい。
天文学の本でも、新聞でもいい。
客観的な資料を調べれば、自分が間違っているのか、世界が変わっているのか、ある程度確認できるはずです。
ヒデ:
ところが、青豆はそれをしない。
記憶と記録が違っていたら?
自分以外の人には違うものが見えていたら?
そういった不安が、青豆にそうした合理的行動を躊躇させているのでしょうか。
青豆のこのような態度からは、「客観的事実」そのものが信用できるのかという問題も出てきそうです。
コウキ:
そうなんです。
だから、青豆が抱いているこの疑問を通じて、
「何が現実なのか」
を読者自身も疑いながら読まされることになっている気がするのです。
ヒデ:
読者である僕たち自身の、
客観的であるはずの「現実」に対する認識までが、
揺さぶられているような感じがしますね。
マイ:“I can hardly wait.”――いったい誰が待っている?
マイ:
私は、夜空の光景と直接結び付くわけではないんだけど、Chapter 15の最後の一文がすごく気になっています。
“I can hardly wait,” somebody said somewhere.
ヒデ:
……これ、ホントに不思議ですよね。
マイ:
ちょっと、怖い。
somebodyって誰?
somewhereってどこ?
ヒデ:
何を can hardly wait しているのかもわからない。
マイ:
そう。
誰かが、どこかで、
「待ちきれない」
と言っている。
でも青豆視点でも、天吾視点でも、その「誰か」や「どこか」についてこれまで全く言及されていない。
そして、その直前にあの夜空がある。
この一文は、夜空の光景と何か関係があるのか。
ヒデ:
不気味です。
当然、まだ答えなどわかるはずもない。
読者の頭の中へ小さな棘だけを残してChapter 15を終える。
誰が、何を待っている?
その疑問を抱えたまま、僕たちは先へ進むしかありません。
Q10 Little People――『1Q84』はさらに衝撃的な領域へ
さて。
青豆視点の物語は、その後、さらに衝撃的な展開を迎えます。
Chapter 19 Aomame WOMEN SHARING A SECRET
その末尾。
Tsubasa and the dowager were also asleep, in Tsubasa’s room.
から始まる部分。
ここまでは青豆視点で進んでいたはずの章。
ところが突然、語りの視点は青豆の知らない場所へ入り込みます。
そして――
Little People
が姿を現す。
皆さんの印象はどうだったのでしょうか。
タク:Little Peopleって、最初はちょっと可愛いものを想像しました。
タク:
もう、驚きに次ぐ驚きです。
すごく面白い。
There were five of them altogether.
全部で5人。
それで名前が Little People じゃないですか。
だから最初、僕は小人(こびと)的なものを想像しました。
ヒデ:
小人(こびと)、というと?
タク:
「白雪姫と七人の小人」みたいな(笑)。
ヒデ:
5人ですけどね。
タク:
5人ですけど(笑)。
名前だけを見た瞬間は、少しコミカルなものを想像したんです。
登場した瞬間は、小さくてかわいいように思ったのですが、読んでいくと全然かわいくない。
ヒデ:
Little Peopleという名前の響き、そこから直感的に連想されるイメージと、実際に起きていることとの落差がありますね。
ヒナ:私は最初から不気味でした。
ヒナ:
私は全然かわいいとは思わなかったです。
すごく不気味で、気持ち悪かった。
They all wore the same clothing without distinguishing features, and their facial features were equally undistinguished, making it impossible to tell them apart.
ここが相当モヤッとします。
ヒデ:
ヒナさん、今回「モヤッと」が多いですね(笑)。
ヒナ:
だってなんだか得体のしれない気持ち悪さがあるんです。
全員が同じような服装。
顔にも特徴がない。
誰が誰なのかわからない。
個性がない。
漠然として、曖昧模糊としている。
人間のようでいて、人間として認識するための手掛かりがない。
そういうものが静かにうごめいていることが怖いです。
ヒデ:
グロテスクに細部を描写された怪物なら、まだ理解できる。
でも「何なのか判別できない存在」の方が、想像力を刺激する分だけ不気味なのかもしれません。
マイ:作業の具体性が、気持ち悪い。
マイ:
私は、Little Peopleがやっていることが気になりました。
おそらく、
Air Chrysalisを作っている。
ということですよね。
そして、
It was white and highly elastic.
ここからの描写。
すごく具体的なんです。
ヒデ:
なるほど。
Little Peopleそのものは曖昧なのに、彼らの「作業」は具体的。
マイ:
そうなんです。
手を動かして、何かを作っている。
その作業風景が、なんとなく生々しくて気持ち悪い。
ただの幻想的な存在ならまだいい。
でも、彼らは何かよくない目的を持ってすごく具体的な作業しているように見える。
ヒデ:
誰のために?
何のために?
という疑問が出てきますね。
コウキ:僕はジャーマン・シェパードの「小さな音」が印象に残りました。
コウキ:
自分はLittle Peopleそのものより、最後のこの描写が印象に残りました。
Stretched out on the front lawn, perhaps dreaming, the German shepherd let out a soft moan from the depths of its unconscious.
ここまでの風景はすごく静かでしたよね。
ヒデ:
確かに。
全員が寝静まって静かな中、物音ひとつ立てず作業を進めていく。
そんな描写でした。
コウキ:
そうなんです。
Little Peopleがいる。
奇妙な作業が進んでいる。
でも世界全体は眠っていて、静まり返っている。
その中でジャーマン・シェパードだけが、夢を見ながら小さな音を漏らす。
自分には、
犬の発した小さな音が妙に大きく響いたように感じられました。
ヒデ:
すごく面白い着眼点ですね。
しかも from the depths of its unconscious。
無意識の深いところから漏れた音。
静寂の中に響く音。
音響的にすごく印象的です。
いったい何が起きているのか?
ここまで読んで、僕が最も面白いと感じるのは、
『Air Chrysalis』と青豆の世界との境界が、急速に曖昧になっていることです。
天吾は、ふかえりが語った物語を書き直している。
その『Air Chrysalis』の中には、現実離れした世界が描かれている。
青豆のいる世界に、『Air Chrysalis』を思わせるものが次々と現れ始める。
それなら、
『Air Chrysalis』が現実を描いているのか。
現実が『Air Chrysalis』へ近づいているのか。
天吾が書き直すことによって、世界そのものが書き換えられているのか。
それとも――。
まだBook 1、
まったくわかりません。
英語多読で『1Q84』の世界に飲み込まれる
今回取り上げたChapter 15からChapter 19にかけては、英語訳『1Q84』の面白さが一気に加速した部分だったと思います。
英語自体は驚くほど平易。
しかし、描かれているものは極めて特異。
英文が難解だから立ち止まるのではありません。
簡単な英文でとんでもないことが書いてあるから立ち止まる。
There were …
They were floating there side by side.
It was white and highly elastic.
簡潔な英文を読んでいるだけなのに、いつの間にか読者の立っている「現実」の足場まで揺らいでくる。
これこそ、英語訳『1Q84』を読む醍醐味なのです。
英語多読というと、
「何語読んだ」
「読むスピードが上がった」
などというくだらない話になりがちです。
そんなものはどうでもいい。
英語多読において最も重要なのは、
英文に飲み込まれる経験。
英語訳『1Q84』の簡明で美しい英文は、
このブログ記事の読者の多くをすでに飲み込んでいることでしょう。
Kindleを開けば、そこからあなたの『1Q84』が始まる
今回、ついに『1Q84』を象徴する世界が、はっきりと姿を現しました。
Tamakiの記憶。
青豆が見上げた夜空。
『Air Chrysalis』。
そしてLittle People。
別々に置かれていたピースが、まだ絵柄はまったくわからないまま、少しずつ噛み合い始めています。
青豆の章を読めば、天吾の章が気になる。
天吾の章を読めば、青豆が気になる。
そして二人の世界の間に共通するものを見つけるたびに、少し前へ戻って確認したくなる。
この読み方には、Kindle版の英語訳『1Q84』がとても相性がいい。
気になった英文をハイライトする。
検索する。
少し前の場面へ戻る。
そしてまた読み進める。
スタイリッシュ英語読書会では、このようにして検討を進めていきました。
まだ英語訳『1Q84』を持っていない方。
ぜひKindle端末を手に取り、『1Q84』の表紙をタッチしてみてください。
次回――天吾は「1Q84」にいるのか?
さて。
次回は、再び天吾視点の検討です。
範囲は、Book 1, Chapter 24まで。
すなわち、Book 1全部です。
Book 1天吾パートの最末尾には、非常に気になる一文が現れます。
With his eyes closed, Tengo could not be sure which world he now belonged to.
ここまで青豆については明確です。
彼女は、自分が入り込んだ奇妙な世界に名前を付けました。
1Q84。
では――
天吾は?
天吾もまた、1Q84にいるのでしょうか。
それとも、青豆とは違う世界にいるのでしょうか。
それとも、ほかに何か説明の仕方があるのか――
Q11 天吾は「1Q84」にいるのか?
いる。
いない。
二択。
Book 1, Chapter 24までを読んだ時点の直感だけで答えてもらいます。
論理的な根拠は不要。
ただし、その直感の源となった英文があれば、ぜひ示してもらいましょう。
夜空の光景。
Little People。
『Air Chrysalis』。
青豆が「1Q84」と名付けた世界。
そして、自分がどの世界に属しているのかわからなくなった天吾。
これまで交互に進んできた二人の物語は、
同じ世界を走っているのか。
まだ別々の世界を走っているのか。
それとも――
次回。
スタイリッシュ英語読書会のメンバー全員に、ぜひ聞いてみたい。
天吾、あなたはいったい、どこにいる?
(次回、英語訳村上春樹『1Q84』6の記事はこちら。)

(スタイリッシュ英語読書会の記事一覧はこちら。英語訳『1Q84』読書会の記事を一覧できます。)

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