(AIが生成したイメージ画像を使用しています。)
【この記事に『1Q84』のネタバレは含まれていません。未読の皆様も安心してご覧ください。】
超超大作を通じた極上の英語多読で達する英語の深み
英語とフランス語の読書が大好き、ヒデです。
今回から、スタイリッシュ英語読書会2冊目の課題図書として、村上春樹の代表作である『1Q84』の英語訳を取り上げます。
“40万語を超える超大作”
そう聞くだけで、
「本当に最後まで読めるのだろうか」
と不安になる方も多いでしょう。
しかし、僕には確信があります。
このブログの読者の皆様であれば、必ず最後まで読み通すことができます。
そして読み終えたとき、その圧倒的な達成感は、これまで味わったどんな英語多読とも比較にならないほど大きなものになるでしょう。
これを、スタイリッシュ英語読書会の記事を通じて、これから証明してご覧にいれます。
(スタイリッシュ英語読書会のコンセプトと初期メンバーの紹介はこちらを参照。)

(英語訳『1Q84』が英語多読初心者にとっていかにおすすめであるかはこちらの記事で詳しく説明しました。)

(Audibleの『1Q84』英語訳音源も非常におすすめです。)

『1Q84』英語訳の読書会は、2025年5月から同年11月まで、約半年の期間をかけて実施されました。
そこでの議論は本当に面白く、もはや英語云々ではなく、作品自体の魅力により、とても刺激的な議論ができたと思っています。
そのうえで、僕たちスタイリッシュ英語読書会のメンバーは、これを英語で読むことにより、圧倒的な深みに達することができたと考えています。
Never Let Me Go 読書会の記事を読み通していただいた皆様はもうお分かりでしょう。
僕たちがどれほどの深みに達することができるのか。

このブログの読者の皆様も、英語訳『1Q84』を読みながら、スタイリッシュ英語読書会のブログ記事を読み進めていただければ、僕たちメンバーと同じ深みに達することができると断言できます。
メンバー紹介
スタイリッシュ英語読書会には、『1Q84』英語訳読書会から、社会の第一線で、専門職として活躍しておられる、マイさんが加入しました。
まずは、マイさんの紹介をさせていただきます。
新メンバー マイ 紹介
女性。ヒナの同業者。『1Q84』英語訳読書会当時、海外勤務中。
多忙な業務と時差にもかかわらず、1回あたり3時間超に及ぶ超ヘビーなスタイリッシュ英語読書会に、Zoomで参加し続けたというスーパーキャリアウーマン。
仕事でバリバリに英語を使いこなす。
ヒナに誘われ、半ば強引にスタイリッシュ英語読書会に参加させられた。
卓越したコミュニケーション能力と適応能力を武器に幼少期から海外経験多数。
ヒナと同じく、圧倒的な英語力を有しその流暢さは日本人離れしている。
一方、英語読書においては、美しく洗練された英語表現を好み、英文を繊細に読み解いていく。
その他メンバー紹介
ヒデ(僕)
男性。社会人。
海外経験なし。ただただ、英語とフランス語が好き。
英語読書について語り合う相手が欲しすぎて、相手が英語または読書に興味があるとみるや、英語で本を読めるかどうか一切お構いなしに英語読書会に引き入れ、読書会を強行実施。
英語を”娯楽”の対象としかとらえておらず、英語を勉強と捉えることを嫌悪している。
しかし、将来有望な若者を読書会に勧誘する際は何の恥じらいもなく「英語の勉強になるよ」と心にもないことを言い、まんまと超優秀な若者たちを英語読書会に引き入れたうえ、自分が一番英語読書を楽しんでいる。
英語読書の楽しさを伝える技術、英語読書会参加者をあたかも英語の勉強になっているかのような錯覚に陥らせる技術には絶対の自信をもっている。
実際は、英語をただの「娯楽」としか捉えていないことは、内緒にしている。
タク
男性。ヒデの同業者。スーパーエリート。
『1Q84』英語読書会当時、社会人1年目。
かつて、ヒデのもとで研修をしていたところ、英語の勉強として大学受験で使うようなしょうもない英単語帳を読んでいたことをヒデに激怒され、かわりにHarry Potter and the Prisoner of Azkaban(「ハリー・ポッターとアズカバンの囚人」の英語原書、英単語数約10万語)を押し付けられ、これをあっさり読了するに至る。

それに続き、完全に未読だったNever Let Me Go もあっさり読了。
社会人1年目の激務にもかかわらず『1Q84』英語訳読書会に参加。
将来の海外留学を目指し、英語の研鑽に励んでいる。
しかし、ヒデはタクの留学によるキャリア形成に全く興味がなく、ただただ、タクが将来留学先で知り合った、外国人の若者を読書会に連れてきてくれることをひそかに期待している。
コウキ
男性。大学生。『1Q84』英語訳読書会当時大学2年生。
日本文学を愛好し、太宰治や三島由紀夫の作品を愛読。
英語の読書をしたいと考えていたところ、ヒデに出会い、当時読んでいた、薄っぺらな英語初学者向けの本(名作文学の超簡易英語版)をヒデに投げ捨てられたうえ、かわりにHarry Potter and the Prisoner of Azkaban(「ハリー・ポッターとアズカバンの囚人」の英語原書、英単語数約10万語)を押し付けられ、あっさり読了する。
以後、スタイリッシュ英語読書会・ドストエフスキー英語訳比較読書会を通じて、難解な英文学図書をいずれもあっさりと読了し、現在、大学生であるにもかかわらず、英語・フランス語による読書を加速させているという怪物。
ヒデは、コウキの成長速度に戦慄し、ひそかに彼を英語読書界における「Demon」と呼んでいる。
ヒナ
女性。『1Q84』英語訳読書会当時、大学院生。
恐るべき英語力。
小学生のころに瀬戸内寂聴現代日本語訳で『源氏物語』を読み、14歳で村上春樹『海辺のカフカ』英語訳を読了するなど、読書にまつわる数々の伝説をもつ。
海外留学を経て大学院で最先端の研究に従事していたところ、ヒデから、「英語の勉強になり、将来のキャリア形成に必ず役に立つ」というまったく心にもない宣伝文句に騙され読書会に参加。
ヒデは、ヒナが『源氏物語』好きであることを悟るや否や、直ちに、ヒナと『源氏物語』ウォッシュバーン英語訳読書会を強行実施する。

以後、ヒナは、ヒデの英語読書会から抜けられなくなる。
日頃の読書会においてヒデが嬉々として示す極端な解釈になかばあきれながら、ヒデを「極論主義者」と呼んでいる。
なぜ2冊目に『1Q84』英語訳を選んだのか
『1Q84』英語訳が英語多読初心者におすすめであることは次の記事で紹介しています。

そのうえで、スタイリッシュ英語読書会の課題図書としても最適な本だと考えていたのです。
スタイリッシュ英語読書会の課題図書を選ぶ際、僕が重視しているのは、スタイリッシュであること、
すなわち、
「英語として読みやすく美しく、それでいて深みのある作品であること」
でした。
『1Q84』の英文は、驚くほど読みやすく、難解な表現で読者にストレスを与えることはありません。
一文一文は非常に簡明です。
だからこそ、読者は、気が付けば、『1Q84』の世界へ自然に入り込み、もはや英語を読んでいることを忘れてしまうことすらできるようになるのです。
もちろん40万語を超える大長編ですから、簡単に読み通せるとは言えません。
しかし、その長さこそが、この物語の魅力でもあります。
長い時間をかけて青豆や天吾とともに世界を歩き続けるからこそ、読み終えた瞬間には言葉では表現できないほどの充実感が残ります。
村上春樹作品は、英語訳になると異次元の輝きを放つ
僕は以前から、あることを強く感じていました。
村上春樹作品は、英語訳になることで、作品そのものの完成度が異次元のものに高まる。
もちろん日本語原文もそれなりに面白い作品だと思います。
しかし、英語になると、
文章のリズム
比喩
会話
描写
そのすべてが驚くほどスタイリッシュになり、作品全体の印象が異次元のものになります。
なぜこのような現象が起こるのか。
日本語原文と英語訳では、読者が受ける印象がなぜ変わるのか。
これを言語化できるところまで理解を深めたい。
僕がスタイリッシュ英語読書会2冊目に『1Q84』英語訳を選んだ最大の理由でもあります。
一度読んだからこそ、もう一度読む
僕は、英語多読を始めたばかりだった、2020年に『1Q84』英語訳を最後まで読み通しました。
率直な感想は、
「ファンタジーとしても恋愛小説としても、とても面白い。」
というものでした。ありていに言えば、エンターテイメント小説として面白い、
という評価にとどまっていたのです。
しかし、実は、読み終えたあと、
「面白かった。」という感想以上に、
「結局、”あれ”は何だったのだろう。」
という疑問が多数残りました。
面白く読むことはできたけれども、多くの疑問点が残ってしまい、
実はこの作品を理解できていないという感覚が最後まで消えなかったのです。
その後、スタイリッシュ英語読書会では、カズオ・イシグロの『Never Let Me Go』(『わたしを離さないで』英語原書)をじっくり読み込みました。
すると驚くべきことが起こりました。
一人では見落としていた描写。
自分にはなかった視点。
メンバーたちの鋭い考察。
それらが積み重なることで、作品理解が何段階も深まったのです。
(その成果は、スタイリッシュ英語読書会の『Never Let Me Go 』読書会に関する7つの記事をご覧ください。)

『1Q84』でも同じことが起こるのではないか。
そう考え、再びこの作品に挑戦することを決めました。
そして、それは、予想をはるかに超える形で現実となります。
『1Q84』は、精緻に構築された巨大建築のようであり、壮麗な外観の内側に、精巧な内装の巨大迷宮が潜んでいるような作品でした。
読み返せば読み返すほど、新たな視点、意味付けが姿を現します。
その壮大な構想と圧倒的な奥行きを知ったとき、僕は改めてこの作品の偉大さに衝撃を受けました。
もっとも、その先に見えてきた世界は、極めてセンシティブで、決して万人受けするものではありません。
だからこそ、その核心に触れることは、多様な価値観をはぐくみ、世界で活躍するための英語の素養を高めるためにこれ以上ない好素材だと思うのです。
その実態ついては、これから少しずつブログで紹介していきたいと思います。
『1Q84』英語訳読書会の目標
目標1:全員で最後まで読み切る
『1Q84』英語訳は、英単語40万語を超える作品である以上、その分量に圧倒されて不安に思うのは無理もないことです。
しかし、ひとたびその世界に入り込めば、その面白さに引き寄せられるかたちで読み終えることができることは間違いありません。
全員がその引力に引き寄せられ、英語読書を軌道に乗せることができるよう、僕は、読む楽しみを増幅させることを第1の目標としました。
また、そのため、ネタバレはしないよう厳格に管理しました。
およそ読書において、ネタバレ以上に読者の好奇心を削ぐものはありませんから。
読書会では、全員が読み進めたことが確認できた部分までを議論の対象とすることを徹底しました。
その先の内容については決して言及しないようにしたのです。
このブログの記事でも、各記事にどこまでのネタバレを前提としているか明示しています。未読の皆様も、ぜひブログに合わせて安心して読み進めてください。
目標2:全員が深みにはまる
『1Q84』英語訳は、単に読み終わって「あ~面白かった」で終わる作品ではありません。
それだけでは全く不十分であると断言します。
それだけで終わってしまっては、スタイリッシュ英語読書会の存在意義、このブログの存在意義自体が疑われてしまいます。
僕は、『1Q84』英語訳を単に読み終わるだけではなく、深く理解したいと思っていたのです。
読書会を終えた今、断言します。
深く読み込むに値する作品です。
読書会を実施した当時も、『1Q84』という物語自体を味わい尽くすことを最重要課題と考えて読書会の進行を考えました。
英語訳『1Q84』読書会の進め方
以上の目的を達成するため、読書会では、僕が毎回、議論する範囲を指定し、その中からテーマを設定しました。
ただし、僕は、自分で主催している読書会で、参加者の皆さんに繰り返し伝えていることがあります。
読書は自由であるということです。
これは学校の授業ではありません。
試験でもありません。
だから、
正解など存在しません。
自由に感じたことを話してもらう。
自由に考え、想像を膨らませてもらう。
そして、
他の参加者の自由な意見を絶対的に尊重する。
こうして、各自の自由な意見を尊重し合うことで、一人では気付かなかった複合的な視点が提供されることになります。
多面的に光を当てることで、作品の姿が立体的に浮かび上がってくるのです。
それこそが読書会の醍醐味だと僕は考えています。
最初のテーマ──タクシー運転手は何者なのか
読書会では、まず、作品冒頭を検討しました。
Book 1
Chapter 1
Aomame
DON’T LET APPEARANCES FOOL YOU
小説において冒頭は、読者を作品世界へ迎え入れる入口であり、その作品をどう読むべきかを示す羅針盤でもあります。
僕は、村上春樹作品、とりわけ僕が、勝手に「村上ファンタジー」と呼んでいる作品群の冒頭には、他に類を見ない力があると感じています。
そして、その中でも『1Q84』第1章は特別です。
厚い本を手に取り、
「こんな長い小説を最後まで読めるだろうか。」
そう思って読み始めたはずなのに、気が付けば読者は青豆とともにタクシーの後部座席へ座り、ユニークで幻惑的な『1Q84』世界に迷い込むことになってしまうのです。
この第1章がなぜこれほどまでに読者を惹きつけるのか。
その秘密を探るため、読書会では最初のテーマとしてタクシーに注目しました。
僕が設定した3つの問い
Q1 タクシー
Chapter 1 において、青豆が乗っていたタクシーについて、あなたはどのような印象をもったでしょうか。
音楽。
車種。
車内の空気。
具体的な英文を引用しながら、それぞれが受けた印象を自由に語ってください。
Q2 タクシードライバーという人物
青豆が乗っていたタクシーの運転手、彼は普通の運転手なのでしょうか。
それとも特別な存在でしょうか。
経験。
技量。
人柄。
英文を手がかりに、それぞれが受けた印象を自由に説明してください。
Q3 ”There’s always only one reality.”
第1章で最も印象的な言葉の一つが、タクシードライバーによる青豆への次の警句です。
“But don’t let appearances fool you. There’s always only one reality.”
この言葉は単なる人生訓なのでしょうか。
それとも、青豆だけに向けられた具体的な警告なのでしょうか。
運転手は何を経験してきた人物なのか。
そして、この発言にはどんな意図が込められているのか。
冒頭第1章を読んだだけでは当然答えなどわかるはずもありません。
ここでは、直感的な第1印象として、この警句にどのような印象を抱いたか、漠然とした感想で構いませんので、自由に説明してください。
あなたもスタイリッシュに英語で読書しませんか?──40万語の先に待つ、人生最高の読書体験へ
40万語という数字だけを見ると、英語訳『1Q84』は途方もない作品に思えるかもしれません。
しかし、その最初の1ページを開いた瞬間から、あなたは青豆とともに”もう一つの世界”へ足を踏み入れることになります。
英語は驚くほど読みやすく、それでいて、一文一文には村上春樹作品英語訳にしかない美しさが宿っています。
そして、この作品は一人で読むだけでも十分に魅力的ですが、仲間と語り合うことで、想像を超える深みを見せてくれます。
もし、「いつか英語で村上春樹を読んでみたい」と思っていたなら、その”いつか”は今日かもしれません。
ぜひKindle版『1Q84』英語訳を手に取り、この壮大な物語の第一歩を踏み出してみてください。
読み終えた頃には、40万語という数字は、きっとあなたにとって最高の思い出に変わっているはずです。
次回予告
次回はいよいよ、2025年5月に実施された『1Q84』英語訳読書会で交わされた最初の議論をご紹介します。
参加者それぞれは、第1章のタクシーとタクシードライバーをどのように受け止めたのでしょうか。
同じ英文を読んでいるはずなのに、そこから生まれた印象は驚くほど多彩でした。
自由な視点が交差すると、一つの場面がどれほど豊かに立体化するのか。
スタイリッシュ英語読書会ならではの議論を、ぜひお楽しみに。
(次に読む一冊が、きっと見つかる。ヒデ厳選のコンテンツをAmazon Storeでチェック。)

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