(AIが生成したイメージ画像を使用しています。)
【この記事には、英語訳『1Q84』Book 2, Chapter 19までのネタバレを含みます。】
英語とフランス語の読書が大好き、ヒデです。
今回も、2025年9月に実施されたスタイリッシュ英語読書会、英語訳『1Q84』第4回の議論を紹介していきます。
前回の記事『1Q84』14では、天吾が見上げた夜空の光景について検討しました。

作者であるはずの天吾の前に姿を現したあの光景。
普段見えている月が意味するものを検討しました。
今回は、再び青豆の視点に戻ります。
Chapter 19 青豆がついに『空気さなぎ(Air Chrysalis)』を読みます。
『Air Chrysalis』の全貌を通じて、これまで曖昧だった1Q84の世界の輪郭が、次第に鮮明になっていきます。
なかでも、夜空の光景に関する描写には、読書会のメンバー全員が衝撃を受けました。
二つ目が象徴するものは、まさか――。
今回取り上げるのは、Book 2, Chapter 19までの青豆視点。
注目するのは、次の3章。
- 15 TIME NOW FOR GHOSTS
- 17 PULL THE RAT OUT
- 19 WHEN THE DOHTA WAKES UP
物語は、Book 2の終盤へ。
青豆の身に迫る危険と、天吾が書き直した『Air Chrysalis』の世界。
青豆と天吾はどのように結びついていくのか。
というわけで、今回も、
読書は絶対的に自由である。
各自の感想を絶対的に尊重する。
この方針のもと、『Air Chrysalis』を読む青豆に焦点を当て、メンバーたちとともに、混沌を極める1Q84の世界に挑んでいきました。
(英語訳村上春樹『1Q84』読書会のコンセプトとメンバー紹介はこちら。)

Chapter 15 Tamaruが告げた新たな隠れ家
ヒデ:
まずは、Chapter 15からChapter 19にかけて、青豆に関連してメンバーたちの気になった個所を簡単に見ていきましょう。
皆さん、どこが気になりましたか?
タク:
僕は、Chapter 15における青豆の新たな隠れ家が気になりました。
仕事を終えた青豆は、もはや以前の生活に戻ることができません。
The dowagerは、Tamaruを通じて、青豆に、新たな隠れ家を用意したことを告げます。
僕は、ここで、隠れ家自体に関する具体的な情報が気になりました。
“On the south side of Koenji Station. Near Ring Road 7. Apartment 303. Press 2831 to unlock the front door.”
高円寺駅の南側。環状七号線の近く。
303号室。
そして、建物の入口を解錠する暗証番号は2831。
意外と、近い。
それに、ずいぶん具体的な住所と暗証番号ですね。ここまで細かく書かれると、何か意味があるんじゃないかと疑ってしまいます。
ヒデ:
ここまで、作者村上は、随所に驚くべき仕掛けを盛り込んでいましたからね。
具体的な数字が出てくると、何かあるんじゃないかと疑ってしまいますよね。
Chapter 17 青豆の前に現れた『Air Chrysalis』
コウキ:
Chapter 17では、新しい隠れ家での、青豆の生活が描写されます。
そのラスト、新しい隠れ家には、何冊かの本が用意されていました。
The books were all new hardcover volumes that showed no evidence of having been opened. Most of them were recent, probably chosen from displays of current bestsellers at a large bookstore. The person had exercised some standards of selection–if not exactly taste–in choosing about half fiction and half nonfiction. Air Chrysalis was among them.
いずれも新しいハードカバー。
小説とノンフィクションが、おおむね半分ずつ。
最近のベストセラーを中心に選ばれたようです。
そして、その中に、ありました。
『Air Chrysalis』(『空気さなぎ』)です。
ついに青豆がこれを手に取るということで、自分はとてもワクワクすると同時に、その複雑な状況に眩暈を感じました。
ヒデ:
天吾が書き直した小説を、天吾が創造した青豆が読む。
何が起きるのか、期待が高まりますね。
僕たちは村上春樹の『1Q84』を読んでいる。
その『1Q84』の中で、天吾が『Air Chrysalis』を書き直し、そこで得たイメージを基に青豆の物語を書いている。
天吾の物語の登場人物である青豆が、『Air Chrysalis』を読む。
小説の中の小説の中で、さらに小説が語られようとしている。
これは、なかなかエキサイティングな構造ではないでしょうか。
Chapter 19 小説の中の小説の中の小説『Air Chrysalis』
いよいよChapter 19。
青豆は『Air Chrysalis』を読み進めます。
ここで、読者である僕たちも、これまで断片的にしか知らなかった『Air Chrysalis』を、改めて詳しく知ることになります。
マイ:
それにしても、『Air Chrysalis』自体が相当面白い小説に仕上がっているよね。
さすが村上春樹。
『Air Chrysalis』は、一つの、独立した幻想小説として成立している。
ヒデ:
本当にそうですね。
村上春樹の『1Q84』、
天吾の長い小説、
そして、青豆の読む『Air Chrysalis』
三層構造の中、『Air Chrysalis』の有するリアリティと説得力から、僕たち読者は、もはや何が現実なのかわからなくなっていきますね。
6人だったはずが、7人に?
タク:
僕は、やはりLittle Peopleが気になりました。
まず、人数です。
On the third night, the goat’s mouth opens wide. It has been pushed open from the inside, and out of the mouth comes a number of tiny people, six in all.
死んだヤギの口から出てきたLittle Peopleは、6人だった。
以前は5人だったような気がするんですが。

ヒデ:
Book 1, Chapter 19で確認したときは5人でした。
タク:
ふかえりの物語の中の少女は、『白雪姫と七人の小人』を思い出します。
This is like “Snow White and the Seven Dwarfs,” the girl thinks, recalling a story her father read to her when she was little. But there’s one missing.
僕もまったく同感です。みんな、Little Peopleと言われたら、とりあえず、このイメージはわいてきますよね。
でも、目の前にいるのは6人。
一人足りない。
そう思った瞬間、Little Peopleが驚くべきことを言います。
“If you’d rather have seven, we can be seven,” one of the Little People says to her in a soft voice. Apparently, they can read her mind. She counts them again, and now there are seven.
そして、少女が数え直すと、今度は7人いる。
少女が7人の方がいいと思ったら、本当に7人になってしまうんです。
数自体が安定しないということでしょうか。
マイ:
人数が増えたというより、人数そのものが固定されていない感じがするね。
コウキ:
しかも、彼らは少女の考えを読み取っているようです。
少女の認識が、Little Peopleの存在のあり方に影響しているとも読めます。
『1Q84』では、世界が最初から確固として存在しているのではなく、誰かの認識や物語によって形を変えていくように感じられます。
Little Peopleの人数が変わることも、その一例なのかもしれません。
Little Peopleを区別する7つの声
ヒナ:
私にとって、『Air Chrysalis』で語られたLittle Peopleの外見は、相変わらずモヤっとします。
ただ、今回、彼らを区別する手がかりが示されました。
声です。
英語では、それぞれの声の特徴が書き分けられています。全部で7人。
- The small-voiced(小さな声)
- The screechy-voiced(甲高い声)
- The tenor(テノール)
- The baritone(バリトン)
- The hoarse-voiced(しゃがれ声)
- The bass(低音)
- The keeper of the beat(はやし役)
Little Peopleは、個々の外見では区別しにくいのに、声には明確な違いがある。
この対比が印象的でした。
ヒデ:
視覚的には曖昧な存在なのに、聴覚的にははっきりとした個性を持っている。
姿ではなく声によって、それぞれの存在が認識されるわけですね。
マイ:
最後のkeeper of the beatも気になるね。
リズムを取る人がいるということは、何かを集団で行うための役割分担があるってことかな。
合唱みたいに。
ヒデ:
彼らが空気さなぎを作る行為も、何らかの共同作業として描かれています。
声とリズム。
Little Peopleは、個人の集まりというより、一つの集団的な存在なのかもしれません。
MazaとDohta――影なのか、身代わりなのか
マイ:
やっぱり、mazaとdohtaが気になるよね。
“Maza and dohta,” the girl says.
“The dohta serves as a stand-in for the maza,” the screechy-voiced one says.
“Do I get split in two?” the girl asks.
“Not at all,” the tenor says. “This does not mean that you are split in two. You are the same you in every way. Don’t worry. A dohta is just the shadow of the maza’s heart and mind in the shape of the maza.”
dohtaに対して、mazaという対になる概念が登場した。
mazaは、なんとなく英語のmotherを日本語読みにしたような響きもある。
ヒデ:
motherとdaughterを連想させる組み合わせですね。
ただし、普通の親子関係というわけは全然なさそうです。
マイ:
この後の、Little Peopleによる説明を読んでも、正直、よくわからないんだよね。
dohtaはmazaの身代わりとなる存在。
しかし、mazaが二つに分裂するわけではない。
dohtaは、mazaの心や精神の影が、mazaと同じ姿を取ったものだと説明される。
コウキ:
自分は、これまで、『1Q84』を貫く二項対立的な構造に注目して読み進めてきました。
ただ、その対立がそう単純なものではないような気がしてきています。
dohtaも、単なる複製ではなく、心や精神の影。
つまり、肉体の複製というより、内面的なものが外部に形を取って現れるという発想ですね。
ヒデ:
dohtaはmazaと同じ姿をしている。
しかし、mazaそのものではない。
そして、mazaの代わりに何かを担う、stand-in(身代わり)。
たしかに、この身代わりのような存在という発想は、『1Q84』全体の二重性とも響き合っているように思います。
二つの世界。
mazaとdohta。
どちらも、単純に二つに分かれたものとは限らない。
コウキ:
はい。
だから、一方が本物で、もう一方が偽物だと決めつけることもできない気がしています。
二つが互いに関係しながら存在している――。
天吾がすでに使っていた言葉――Irretrievably Lost
コウキ:
もう一つ、自分は、『Air Chrysalis』のラストが非常に気になりました。
少女が出会った少年、トオルが、学校へ戻ることはないだろう、と語られる場面です。
In any case, Toru will surely never return to the school. He has been irretrievably lost.
そこで使われているのが、
irretrievably lost。
ヒデ:
irretrievablyは、取り返しがつかないほど、回復不能なほど、という意味です、僕たちの読書会でも、既に2回、検討対象となっていましたね。


コウキ:
そうなんです。
しかも、ここで注目したいのは、『Air Chrysalis』が天吾によって書き直された物語だということです。
つまり、天吾は、牛河と出会う前、すでに、このirretrievably lostという表現を、自分が関わった小説の中で使っていたことになります。
タク:
そうすると、年上の交際相手の夫から電話を受ける前の天吾も、
牛河も、
irretrievably lost
という言葉を知っていたということになりますね。
ヒデ:
単なるlostとは異なる、これだけ特別な言葉ですから、何か特別な意味があるとは思っていました。
その根源には天吾自らの表現があったということですか。
いったいどのような意味、そして、力がこの言葉に込められているのか、さらに気になりますね。
夜空の衝撃――二つ目の正体
さて、青豆が読んだ『Air Chrysalis』。
そこから示された様々な指摘の中でも、ヒナさんによる次の指摘は、僕たちに大変な衝撃をもたらすものであったと思います。
干からびかけた――
ヒナ:
みなさん、次の月に関する表現を見てほしいです。
念のため、日本語の原文も併記しておきます。
Near the usual moon a smaller second moon hangs like a slightly shriveled green pea.
日本語原文:いつもの月の近くに、より小さな二つめの月が、ひからびかけた豆のように浮かんでいた。
ヒナ:
夜空の光景を形作る二つ目の月は、なんと、「干からびかけた豆」のようだったというんです。
タク:
えっ、豆?
マイ:
……豆?
コウキ:
……Green pea?
ヒデ:
……。
ちょっと待ってください。
Green pea。
緑色の豆。
青い豆。
グリーンピース――青豆。
……なんということでしょう。
まさか二つ目の月は!?
ここにきて、夜空の光景を形作る二つ目の月が、突然、鮮明な、これまでとまったく違う姿を現しました。
僕たちは、二つ目の月を、1Q84という世界の象徴として、どこかつかみどころのない、いびつで不気味な存在と思っていました。
しかし、二つ目の月が緑色の豆の姿をしているということは――。
ヒナ:
二つ目の月は、青豆その人を象徴している。
私は、そう考えました。
マイ:
うわあ……。
すごいなこれは。
タク:
青豆そのものだったとは!
コウキ:
しかも、green peaという具体的な比喩を、ここまであえて明示していなかったということですか。
ヒデ:
いやはや、まさかですね。
振り返ってみましょう。
Book 1, Chapter 15 Aomame
FIRMLY, LIKE ATTACHING AN ANCHOR TO A BALLOON
青豆が初めて二つ目の月を目にしたとき、どのように描写されていたか。
It had an unfamiliar shape. It was somewhat lopsided, and greenish, as though thinly covered with moss.
見慣れない形。
少しいびつで、苔に薄く覆われたような緑色。

ヒナ:
Book 1の段階では、月が緑色であることまではわかっていました。
でも、具体的にどんな形なのかは、よくわからなかったんです。
だから、モヤっとしていた。
ところが今回、green peaという言葉が出てきた。
これによって、初めて二つ目の月の全体的な形をイメージすることができました。
マイ:
しかも、ただの豆じゃないんだよね。
少し干からびかけた豆。
いびつな形をしていたことにもつながる。
タク:
Book 1の描写と、今回の描写で、ものすごく具体的なイメージができますね。
コウキ:
しかも、単なる形状の説明では終わらない。
green peaが、Aomameという名前と意味の上で結びつく。
これは英語訳を読んでいるからこそ、改めて意識できる面白さでしたね。
ヒデ:
はい。
green peaから、緑色の豆、豆の名称としての「青豆」、人としての「青豆」、
これらが鮮やかにつながりました。
そして、僕たちはもう一つ、思い出さなければならない場面があります。
枝豆が呼び覚ました青豆の記憶
ヒデ:
Book 2, Chapter 4 Tengo
IT MIGHT BE BETTER NOT TO WISH FOR SUCH A THING
天吾がスーパーで買い物をしていたときのことです。
What reminded him of Aomame was buying edamame in the supermarket. He was choosing among the branches of fresh edamame in the refrigerator case when the thought of Aomame came to him quite naturally.
冷蔵ケースに並ぶ枝豆を選んでいると、突然、青豆のことを思い出す。
そのきっかけになったのは、
edamame――枝豆。
マイ:
そうだった!
枝豆を見て、青豆を思い出したんだよね。
タク:
枝豆も緑色の豆ですね。
ヒナ:
そして、二つ目の月も、緑色の豆。
コウキ:
なるほど。
天吾の記憶の中で、枝豆と青豆が結びつく。
一方、『Air Chrysalis』の世界では、二つ目の月が緑色の豆として描かれる。
二つの概念が、一つのイメージを通じて、同じイメージで結ばれるわけですね。
ヒデ:
枝豆。
グリーンピース。
青豆。
『1Q84』という巨大な物語の中で、この緑色の豆のイメージの連鎖が、これほど重要な位置を占めることになるとは。
驚きですね。
天吾が具体化したイメージ
ヒデ:
さらに、もう一つ重要な点があります。
Book 1, Chapter 14
THINGS THAT MOST READERS HAVE NEVER SEEN BEFORE
天吾は『Air Chrysalis』を書き直す際、Komatsuから二つ目の月をもっと具体的に描くよう求められていました。
つまり、二つ目の月の姿は、天吾が小説を書き直す過程で、具体化された可能性があるわけです。
天吾が二つ目の月を「グリーンピースとしての青豆」として具体化したのなら、そのイメージの背後に「人物としての青豆」の記憶があったはずです。
小学校時代の青豆。
あのときの出来事。
忘れようとしても、忘れることのできない存在。
その記憶が、小説の中の月の形を決めたのだとしたら……。
ヒナ:
天吾が青豆を思い続けていたことが、二つ目の月という形になって現れた。
そう考えると、これまで幻想的に思えていたものが、一挙に……、
男の妄想として、嫌悪感を生じるものになってきました!!
ヒデ:
ヒナさんの、天吾に対する、ブレない厳しさはさすがです。
しかし、天吾が書いたのは、あくまで小説のはずでした。
ところが、その小説に描かれた二つ目の月が、青豆のいる世界には実際に浮かんでいる。
そして、それが天吾の前にも姿を現した。
小説が現実世界のものとなったのか。
それとも、現実が小説世界に入り込んだのか。
ここにきて、その境界がますます曖昧になってきました。

(AIが生成したイメージ画像を使用しており、あくまで、イメージであり、何かを正確に再現しようとしているものではなりません。)
Side by Side――二つの月と二人
ヒデ:
夜空。
二つの月が並んでいる。
一つは、いつもの黄色い月。
もう一つは、少し小さく、いびつな緑色の月。
黄色い月は、天吾を象徴している。
緑色の月は、青豆を象徴している。
タク:
……、二人が、夜空に並んでいる。
マイ:
二人はまだ再会していないのに、二つの月はすでに並んでいる。
ヒデ:
二つの月。
二人の登場人物。
天吾が書き直した小説。
天吾が書いている小説。
これらが、ばらばらの要素ではなく、一つの構造としてつながっているように見えてくる。
コウキ:
Side by side.
二つの月は、すでに寄り添うように並んでいる。
けれど、地上の二人は、まだ互いの居場所さえ知らない。
では、二人がいるのは誰の世界なのか?
ヒデ:
二人が今いる世界がいったいどこなのか。
もし天吾が書き直した『Air Chrysalis』の世界が、青豆のいる世界と重なっているのなら、天吾自身はどこにいるのでしょうか。
青豆は二つの月を見ている。
しかし、それは天吾が想像した世界のはずだった。
ところが、さらに、青豆の世界で青豆が読んだ『Air Chrysalis』に天吾が具体化した二つ目の月が描かれている。
そして、天吾の目の前に二つ目の月が現れる。
マイ:
天吾が青豆のために作った世界に天吾自身が入ってしまったということ?
タク:
そんなこと、あるんでしょうか。
もし、天吾が小説世界に入り込んでしまったとすると、では、今、まさに進行している、青豆の物語はいったい誰が書いていることになるのでしょうか?
ヒデ:
二人がいったい今、どの世界にいるのか。
これまで、僕たちは、いくつかの疑問に対し、衝撃的ではあるけれど、説得的な説明をすることができたように思っていました。
しかし、何かがわかったような気がすると、すぐさま、別の、より大きな疑問が提示される。
それが『1Q84』英語訳です。
さあ、まったく分からなくなってきてしまいました。
『1Q84』という大迷宮の出口は一向に見えてきません。
次回予告――天吾と青豆のいる世界
次回は、Book 2のラストまで駆け抜けます。
Chapter 20からChapter 24までを検討し、
Book 2全体を振り返ります。
ここまで、僕たちは青豆と天吾の物語を交互に検討してきました。
青豆は最大にして最後の仕事を成し遂げ、以前の生活を捨てた。
天吾は『Air Chrysalis』の世界観を基に、自らの長い小説、すなわち、青豆の物語を書いているうち、知らず知らず、別の世界へと足を踏み入れていたように見える。
二人の物語が、互いに接近し始めたのか。
しかし、果たして二人は、本当に同じ世界にいるのか。
二つの月が浮かぶ世界は、誰が作り出したものなのか。
天吾と青豆は、その世界で出会うことができるのか。
Book 2の終盤、天吾と青豆の前には何が待ち構えているのか。
Book 2のラストで、何が起こるのか。
僕たちがこれまで見てきた1Q84という世界のどこまでが現実だったのか。
次回:英語訳村上春樹『1Q84』16 天吾と青豆のいる世界――Book 2、最後の謎へ
ご期待ください。
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(英語訳『1Q84』が英語多読初心者にとっていかにおすすめであるかはこちらの記事で詳しく説明しました。)

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(スタイリッシュ英語読書会のコンセプトと初期メンバーの紹介はこちらを参照。)

(これまでの英語訳『1Q84』読書会の記事、一冊目の課題図書『Never Let Me Go』に関する記事はこちらをご覧ください。)

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